Monthly SelectionSelection Dec 2025
M. & C. Lapierre
ドメーヌ ラピエール
Morgon 2023
モルゴン
Villie Morgon 69910
ナチュラルワインの象徴的存在として世界に名を刻んだマルセル・ラピエール。彼が築いた哲学は、
今や子どもたち、マチュ、カミーユ、アンヌの三兄妹に受け継がれ、今日に至っては更なる進化を見せています。
とりわけカミーユは、感性と繊細さを兼ね備えた醸造家。彼女の感覚がワインに映し出されることで、モルゴンはより流麗に、
時にエレガントな一面を見せるようになりました。
Morgon 2023
モルゴン
標高約300m、風通しの良い花崗岩土壌の畑で育つガメイは、自然酵母によるセミ・マセラシオン・カルボニック発酵を経て、
みずみずしくもしなやかな果実味を宿します。
2023年は赤系果実の華やかな芳香、ピュアな透明感のあるワインながら、果実味が豊かに広がり、
その後にラピエールのモルゴンらしい、滋味深さ、エネルギーを感じます。
12〜14℃から飲み始め、その後室温で。ブルゴーニュ型グラス。
生ハム、リエットなどのシャルキュトリー系、熱々でジューシーなフランクフルトと合わせて◎
Domaine Breton
ドメーヌ ブルトン
Vouvrey Sec ÉPAULÉ JETÉ 2023
ヴーヴレ エポール ジュテ
ボジョレーのナチュラルワインの発信源が『マルセル ラピエール』だとしたら、カトリーヌ&ピエール・ブルトンは、
ロワール自然派の先駆者として知られます。
1985年にブルグイユでドメーヌを立ち上げた設立当初からビオディナミを導入し、ブドウと土地への敬意を貫いてきました。
彼らのワインは、力強さの中にも優しさと繊細さが感じられる、まさに人柄が反映された味わいです。
現在は、夫妻の子どもたちがその精神を引き継ぎ始めています。娘フランスとそのパートナー・バティストはブルグイユでの醸造を担い、
息子ポールはヴーヴレイのシュナン・ブランで新たな表現を追求。いまやブルトン家のワインは、家族全員の個性と感性が織りなす、
温かなストーリーを感じさせてくれます。
Vouvrey Sec ÉPAULÉ JETÉ 2023
ヴーヴレイ セック エポール ジュテ
「エポール ジュテ」。重量挙げの技名を冠したこのワインは、ピエール&カトリーヌ・ブルトンが生み出すナチュナルワインの中でも、
特に元気と躍動感を感じさせてくれる白です。品種はシュナン・ブラン。ロワールの冷涼な風土と、この地特有の片岩のミネラルを映した、
きりっとした酸、白い花や、りんごの蜜のニュアンス。どこか野生のハーブや柑橘の皮の香りも感じられ、食欲をそそる味わい。
8℃前後からその後室温。ブルゴーニュ、ボルドー型グラスが◎