Selection Mai 2025

Monthly SelectionSelection Mai 2025

Château Cambon
シャトー・カンボン

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Pét'Nat Gamay 2022
ペットナットガメイ

■ 生産者紹介
シャトー・カンボンは、ナチュラルワイン界の伝説的な存在マルセル・ラピエールとその妻マリーによって1995年に設立されました。現在はその精神を受け継ぎ、ジャン=クロード・チュルヌやフィリップ・パカレらの支援のもと、次世代によるワイン造りが行われています。自然酵母のみを使用し、無濾過・無清澄、SO2もごく少量にとどめるなど、ナチュラルワインの基本を貫いています。

■ 畑・地域・ヴィンテージ情報
このペティアン・ナチュレルは、フランス・ボジョレー地方の有機栽培されたガメイを使用し、標高300m前後の粘土石灰質土壌から収穫されたブドウで造られています。2022年は暑すぎず、ブドウの完熟と酸のバランスがよく、フルーティさと爽快感の両立が可能な年でした。ダイレクトプレスで果皮の抽出を抑え、タンク内発酵を瓶内に引き継いで造る伝統的なペットナット製法で醸造。

■ テイスティングの印象
淡いラズベリーピンク。泡立ちはきめ細かく、香りはチェリーキャンディ、ザクロ、バラの花びらに加え、わずかにイーストや柑橘の皮のニュアンス。口に含むと、最初に果実の甘やかな印象が広がり、続いてシャープな酸が爽快感を演出。ドライな後味とともに、かすかな塩味もあり、全体のバランスを整えています。

■ 食事とのペアリング
生ハムとメロン、ベリー系のサラダ、エビのマリネ、ラディッシュやビーツを使った前菜。春夏の軽やかな料理と相性が良く、野外での乾杯にもぴったりです。

Château Cambon
シャトーカンボン

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Beaujolais 2023
ボージョレ

■ 生産者紹介
シャトー・カンボンはマルセル・ラピエールの影響を受けたナチュラル・ボジョレーの代表格。殺虫剤・除草剤・化学肥料を用いず、天然酵母での発酵、SO2の添加は極少量。伝統的なセミ・マセラシオン・カルボニック(半炭酸ガス浸潤)を用いた果実味重視の醸造スタイルで、世界中のナチュラルワイン愛好家から支持されています。

■ 畑・地域・ヴィンテージ情報
ベルヴィル・アン・ボジョレー村近郊にある樹齢50年超の古樹から収穫。土壌は花崗岩主体。2023年は天候に恵まれ、病害の被害も少なく、健全なブドウが育ちました。ガメイの良さがよく出た年で、軽快ながらも骨格のあるワインが多く生まれています。

■ テイスティングの印象
ルビーがかった明るい色調。フレッシュな赤果実(チェリー、クランベリー、いちご)に加えて、スミレやバラの花、紅茶、わずかなスパイス。口当たりはジューシーでやわらかく、タンニンは細やかで、滑らかな飲み心地。後味にはわずかな土っぽさと旨味が残り、再びグラスに手が伸びる。

■ 食事とのペアリング
カツオのたたき、鶏の香草焼き、きのこのアヒージョ、サバの燻製。日本酒のように和食との相性もよく、だしの効いた料理とも調和します。

■  熟れた果実とやさしさのマリアージュ。自然と会話が弾むボジョレー、ぜひ大切な人と

Frantz Saumon
フランツ ソーモン

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Sauvignon 2023
ソーヴィニヨン

■ 生産者紹介
フランツ・ソーモンは、ロワール地方のナチュラルワイン界で注目される造り手。元は林業技師という異色の経歴を持ち、2001年にワイン造りの世界に転身。自身のドメーヌだけでなく、買いブドウから造るネゴスラインも展開しています。添加物を極力排除し、瓶内での自然な進化を尊重した造りが特徴。

■ 畑・地域・ヴィンテージ情報
ロワール地方、トゥーレーヌ地区を中心とした複数区画のソーヴィニヨン・ブラン。土壌は粘土石灰質およびシレックス(火打石)を含む区画。2023年は収穫期が穏やかで、糖度と酸のバランスが理想的でした。発酵はステンレスタンクで、瓶詰め時にわずかに亜硫酸を使用。

■ テイスティングの印象
レモンイエローの色調に、青リンゴ、洋梨、白桃、ライム、ほのかな白胡椒。香りは清潔感があり、味わいもフレッシュでドライ。シャープな酸が口中を引き締め、余韻には柑橘の皮のビターさがアクセントとして残ります。きれいなミネラルの骨格があり、構成力のある白ワインです。

■ 食事とのペアリング
ホタテのカルパッチョ、牡蠣のレモン添え、春菊と柑橘のサラダ、天ぷら、シェーブルチーズ。脂ののった魚や酸味のある料理に寄り添います。

■  魚のラベルに釣られて手に取ったら、期待以上の澄んだ世界が広がりました。知的で涼やかな白をお探しならぜひ