Selections Juillet 2025

Monthly SelectionSelections Juillet 2025

La Tour du Bon
ラ トゥール デュ ボン

サムネイル
サムネイル

Épic & Poc 2021
エピック エ ポ

【Épic & Poc / La Tour du Bon】83330 Le Brûlat du Castellet

■ 生産者紹介
La Tour du Bon(ラ・トゥール・デュ・ボン)は、バンドールAOCの中心に位置するプロヴァンスの名門ドメーヌ。1980年代からナチュラルなワインへのアプローチをスタート、海と山の風を受けるこの土地で、アグネス・アンリ女史がナチュラルかつ精密なワイン造りを行っています。

 Épic & Poc は、2020年にいくつかのアンフォラが空いたことをきっかけに生まれた実験的なキュヴェで、彼女の自由な発想と遊び心が詰まったワインです。

■ 畑・地域・ヴィンテージ情報
バンドール近郊の石灰質土壌で育つムールヴェードルとカリニャンを主体にブレンド。
カリニャンは厚い果皮と低いpHを持つ遅摘み品種で、テラコッタの壺(jarre)での長期マセラシオンに非常に適しています。
このキュヴェでは、それぞれの個性が“対等な関係で掛け合う旧友”のように共鳴し合い、粘土製アンフォラの中で長く一緒に過ごすことで、緊張感と調和のある味わいに仕上がっています。

■ テイスティングの印象
濃いルビー色。プルーンやグリオットチェリーの赤果実、ドライフラワー、クローヴ、ハーブ、微かな鉄分が折り重なる。
口に含むと、シルキーなアタックと共にしなやかな酸、たっぷりとした果実とスパイスが交互に広がる。

■ 飲み方のアドバイス
・10℃ぐらい、軽く冷やし目の方が、ワインにしまりが出て、味わいを感じやすくなります。その後室温へ戻すとより変化が楽しめる。
・抜栓後:20〜30分空気に触れさせると香りと味わいがより調和。軽くスワリングしながら香りを楽しむのも◎ ボルドー型グラス
・飲み頃:2024〜2027年。冷温キープして、開栓翌日以降の変化も楽しめる。

■ 食事とのペアリング
羊肉のグリルや煮込み、シュラスコなどのお肉料理、ガトーショコラ、グリオットタルトなどと◎
「Épic & Poc」は、 “Épic”は「叙事詩的」「壮大な」という意味で、ムールヴェードルとカリニャンを意味し “Poc”はアンフォラ(壺)の意味。

Terres des Nus
テール ド ニュ

サムネイル
サムネイル

Parlez-moi d'Amour 2022
パルレ モア ダムール

2025年のワイナリーツアーのファイナルを飾った造り手で、今回ここに一番行きたかったと言っても過言ではなかった。彼の多くのワインがピュアな抽出でありながら、しっかりと味わいがあり、深みもある。そしてSo2をほぼゼロにもかかわらず、ワインが壊れにくい。さらに造り始めたのが2016年で、今年9年目というから驚きだ。 
■ 生産者紹介

Terres des Nusは、南仏プロヴァンス地方の自然豊かな地にて、ブルーノ・デュボン氏が営む小さなドメーヌ。農薬・化学肥料不使用のビオロジック農法を徹底し、醸造においてもSO2無添加・清澄・濾過を行わず、生命力ある“ヴァン・ヴィヴァン”を追求しています。エチケットに現れる詩的な世界観と繊細な味わいは、飲み手の感覚に訴えかける作品としてのワインです。

■ 畑・地域・ヴィンテージ情報
プロヴァンス地方の内陸部、Châteaudouble近郊の粘土石灰質の大小様々な石飲まざる土壌から。品種はヴェルメンティーノ70%、ルーサンヌ30%。ヴィンテージによって多少の違いもある。手摘み収穫後、野生酵母で発酵し、SO2無添加で瓶詰め。柔らかくも芯のある白に仕上がっています。

■ テイスティングの印象(香り・味わい・飲用温度・抜栓後の状態・グラスの形状・飲み頃)
淡い黄金色。白桃や洋梨、アカシアの花、オレンジピール、ハーブティー、ほんのりスパイスの香り。口に含むと、果実の丸みとともに、ミネラルを伴ったやさしい苦味が余韻を引き締める。酸は穏やかで、全体的にゆったりとしたテンポを持つ、癒し系ナチュラル白。

■ 飲み方のアドバイス
・8〜12℃前後から飲み始め、その後室温でキープ。
・抜栓直後から柔らかく開いており、時間とともにさらに優しくなる。ボルドー型が◎
・飲み頃2024年~2027年。開栓後も2日間ほど変化が楽しめる。

■ 食事とのペアリング
白身魚のポワレ、レモンバターの鶏胸肉、タブレ、根菜のグリル、ヤギのチーズのグリルサラダなどと◎
■  「愛について語って」っというネーミングのワイン。