Selections Oct 2025

Monthly SelectionSelections Oct 2025

Marcel Lapierre 
マルセル ラピエール

C&M Lapierre
ラピエール

サムネイル
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Le Beaujolais 2023
ル ボージョレ

 Villié-Morgon / 69910
マルセル・ラピエールといえば、ナチュラルワインのパイオニアのひとり。
1970年代から自然なワイン造りを実践し、世界各地の飲み手を魅了していた。
そして何より、後進の多くの造り手、ソムリエ達に多大な影響をあたえた人だ。
丁度この10月が彼の亡くなった月…もう15年もたつことが驚きだ。

現在は息子のマチューと娘のカミーユ、アンヌが引き継いでいる。
醸造はカミーユが担当で、なかなか手に入らない『キュヴェ カミーユ』という名前のスペシャルワインもリリースしている。

このキュヴェ「Le Beaujolais」は、モルゴン村に拠点を置くラピエール家が、より広域のボジョレーでリリースするカジュアルライン。
とはいえ、ラピエールらしいピュアな味わいは健在。

Le Beaujolais 2023
ル ボージョレ

美しいルビー色。開けたてはやや還元のニュアンスがあるが、ある程度冷やしてから開栓することで緩和出来る。
フレッシュな赤系果実チェリーやイチゴ、甘草、ハーブのようなが香り立ち、自然な果実感が口の中でふわっと広がります。
酸も赤系果実味のかわいらしいきれいで、アタックは柔らかく、余韻は心地よく軽やか。
カミーユの優しさが伝わってくるようなワイン。
やや還元香があるので、冷蔵庫でよく冷やしてからその後室温で。
グラスはブルゴーニュ型がおすすめ。
砂肝ニラ野菜炒め、鶏肉の赤ワイン煮込み、牛筋煮込み、シャルキュトリ類と合わせて◎

Bruno Duchêne
ブルーノ デュシェヌ

サムネイル
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La Luna 2024
ラ ルナ

【Banyuls / 66650】

南仏ルーション地方のバニュルス=シュル=メールに拠点を構えるブルーノ・デュシェヌ。
自然なワインに魅了されてこの地で、ナチュラルワイン造りを始めた変わり種の造り手。
「畑に手をかけ、ワインはできるだけ手をかけない」がモットーで、温かく人間味のあるワインを生み出すことで知られています。

コート・ヴェルメイユ(Côte Vermeille)は、フランス南西部、ピレネー・オリエンタル県の地中海沿岸に位置する美しい海岸地域で、
その土壌と地形はワイン造りにおいて独特の個性を与えています。

この地域の代表的な土壌は、**片岩(シスト:schiste)**と呼ばれる堆積岩です。水はけが良く、ミネラル分に富み、
ブドウ樹にストレスを与えることで、果実が凝縮し、味わい深いワインが生まれます。
畑は多くが山の斜面にあり、テラス状に開墾されています。標高は海抜0〜400mほどで、昼夜の寒暖差が大きく、
酸のある引き締まったワインを育てます。夏は暑く乾燥し、冬は温暖な気候。強い風が湿気や病害を防ぎ、
農薬に頼らない栽培にも適しています。

La Luna Blanc 2024
ラ ルナ ブラン

【Côte Vermeille / フランス最南端】
地中海とピレネーの出会う地、コート・ヴェルメイユの急斜面で育まれた白。
レモンゼストやかりん、コリアンダーの香りがふんわりと立ちのぼり、たっぷりとした果実味の奥に、
シスト土壌がもたらす塩味とミネラル、さらにこの地とは思えない清らかな酸が、味わいに美しい張りを添えます。
アクアパッツァ、柑橘のカプレーゼ、フェタとオリーブのサラダ、若鶏の白ワイン&レモン煮込みなどと◎。
8℃前後から飲み始めその後は室温で◎ ブルゴーニュ型、やや大きめの白ワイングラスが◎