Selection Oct 2024

Monthly SelectionSelection Oct 2024

Bordeaux superieur La Capitane 2018 
ボルドー シューペリュ―ル "ラ キャピタン"

サムネイル
サムネイル

Chateau de Bel シャトー ド ベル
33500 Arveyres

オリヴィエ・カズナーヴ氏は17歳の時にワインの魅力に目覚め、大学で政治学を学びながらもワインの世界に入ることを決意。数々の仕事を経験した後、この地のナチュラルワインの大御所、シャトー プピーユのフィリップ・カリーユ氏の紹介で「シャトー・ド・ベル」を購入した。初リリースの2003年ヴィンテージがフランス国内の専門誌で高評価を受け、シンデレラワイナリーとして注目された。彼は常に新しいことに挑戦し、ブレンドワイン「フラン・ド・ベル」やグルナッシュの可能性を追求するなど、さまざまな取り組みを行っている。彼の畑はドルドーニュ河に近く、有機栽培で育てられ化学肥料や農薬は無使用。醸造過程では小さなタンクと樽を使用し、果実味を重視している。彼の努力は評価され、多くの高級レストランで取り上げられている。

Bordeaux superieur La Capitane 2018 
ボルドー シューペリュ―ル “ラ キャピタン”

シャトーの最上のメルローのみを収穫後に除梗し、500Lの樽で3週間のマセラシオン。225Lと500Lの樽で18か月熟成。サンテミリオンのグラン・クリュのように、優雅でフレッシュ、そしてエレガントに仕上げることを目指したキュヴェ。14℃前後から飲み始め、その後室温で、グラスはボルドーグラス。焼いた香りのある赤身のお肉(牛・羊・鹿)など◎ 

 

La Sagesse
ラ サジェス 2022

サムネイル
サムネイル

Domaine Gramenon グラムノン
26770 Montbrison sur lez

A7(リヨンとマルセイユを結ぶ高速道路)をボレンヌの町で下り、そこから約1時間、田舎道を右へ左へと走ったところにミッシェルの住むモンブリゾン・シュール・レはある。市道から敷地への間道に入ると、自然にできた緑のトンネルがあり、そこを抜け出ると一面にブドウ畑が広がる…。何だか映画のワンシーンのようだ。
現在の当主ミッシッル・オーヴェリ・ローランは、1999年に最愛の夫であったフィリップを不慮の事故で亡くして以来、彼の意思を引き継ぎ、また彼女らしさを加えワイン造りに励んできた。
『グラムノン』の名前は、ワイン愛好家の中ではとても有名である。
僕自身も渡仏前に働いていたお店のハウスワイン的に使われていたのが、グラムノンだったこともあり、
一時は毎日飲んでいた時期もあったので、カーヴを初めて訪ね、ミッシェルと対面した時は、感極まり涙したことを覚えている。常勤のスタッフは2名、それ以外は季節労働者を上手に動かしながら1年間の仕事に取り組んでいる。夏はとても暑く乾燥しているが、冬はミストラルと呼ばれる強く冷たい北風が吹き荒れるため、-10℃以下になることも多い。乾燥し、風が強い利点を十分に活かし、化学肥料、農薬は使用しない。写真上にあるように、木製の醗酵層とステンレス製の醗酵層をワインごとに使い分け、醸造を進める。
基本的には除梗をせずに房を丸ごと醗酵層に入れ、炭酸ガスを充填し、ブドウを冷やし、低温浸漬でゆっくりとした醗酵を促すという醸造方法をとる。2006年ヴィンテージより、息子のマキシムもミッシェルの指導の下、ワイン造りを始めており、今後も楽しみなドメーヌである。

La Sagesse
ラ サジェス 2022 

グルナッシュ100%    深めのガーネット色で輝きもあり芳香力も強い。桑の実、イチヂクなどの黒系果実の香り、クローブやフェンネルなどのスパイス香が上品に相まってグラスの中にお花畑が咲いている印象。
口当たりも滑らかで、2022年とは思えないほどタンニンも優しく果実感に調和している。

いま飲んでも、十分美味しいし、5年ほど寝かせて見るのも良い。
豚肉や牛肉の赤ワインやカシス煮込み、鹿肉や鴨のローストなど、赤身のお肉料理で、ソースが掛かるタイプのお料理と◎ドライフルーツ、チョコレート、ナッツなどとも◎
12℃前後から飲み始め、その後は室温で、グラスは大き目なグラスが◎

Super Bad Boys 2020
スーパーバッドボーイズ

サムネイル
サムネイル

Escarpolette レスカルポレット
34150 Montpeyroux

※今月のピックアップワイン

イヴォ・フェレイラは、ソムリエとしてサービスの仕事に従事していた時にワイン造りに興味を持ち、2004年にジャン・マルク・ブリニョの収穫を手伝ったのをきっかけにその興味を具体的な目標へと高めていきます。収穫作業の後も醸造の手伝いを続け、剪定の時期にも再訪するなどジャン・マルク・ブリニョと時間を過ごし、彼の哲学に惹かれていく。

2005年からはシャトー・ル・ピュイで仕事を得てワイン造りび、2009年に自身のドメーヌであるレスカルポレットをスタートさせる。レスカルポレットはラングドック地方、モンペリから北西に進んだモンペイルーという村にあり、丘陵地帯に位置する畑は、理想的なテロワールであるといい、ミネラル豊富な石灰基岩の上部に石が多く乾燥した土壌が広がり、春から初夏にかけては北西からの強風のおかげで病害の発生が少なく、ボルドー液や硫黄の散布すらも最小限で済み、また気温の上がる夏には、海からの風のおかげで涼しさがもたらされ、フレッシュさを維持したブドウを育てることができる。

Super Bad Boys
スーパーバッドボーイズ2020

グルナッシュブラン25%、シャルドネ25%、グルナッシュノワール50%
オレンジがかったロゼ色の外観。梅の花やザクロ、さくらんぼ、アセロラ、梅昆布茶の出汁系、旨味系の味わいで時間とともに旨味も加わり、ジワっと滲み出す薄旨なワイン。 アルコール度数も程よく、飲み疲れしない癒し系の1本。

冷蔵庫温度から飲み始め、その後も少し冷やし気味が理想。シャルキュトリー系の前菜、ニース風や柑橘を使ったサラダ、ラタトゥイユやハーブ系のパスタなどと合わせて◎グラスは白ワイングラスで。