2021年5月にお届けしたワイン

Monthly Selection2021年5月にお届けしたワイン

Ze Bulle "Zero Pointe
ゼ ビュル ゼロ ポワン

Bruno Ciofi / ブルーノ チョフィ

ロワール地方で自然なワイン造りを広めた『マーク アンジェリ』率いる「フェルム ド ラ サンソニエール」。マークは2017年、醸造責任者をブルーノ チョフィ引き継いだ。

『ブルーノ チョフィ』は、アルザス地方の『ピ エール フリック』で、1995年から13年間働きながら、ビオディナミに関する知識と経験を深める。2008年にジュラの『ドメーヌ ド ラ パント』の醸造責任者に就任すると、翌 2009 年にビオディナミを導入。『ワインは圧倒的に表現力が出てきた』と、ブルーノの代になってからの『ラ パント』のワインは、一気に評価を上げた。
2014 年に『ニコラ ジョリー』の娘、ヴィルジニー ジョリーと出会いパートナーとなり、2016 年にアンジュに移り住んだ。偶然が重なり、後継者を探していた、マルク アンジェリは、ニコラ ジョリーを通じて 2 人は知り合い、ブルーノは引き継ぐこととなった。

Ze Bulle “Zero Pointe”  ” ゼ ビュル ゼロ ポワ ”

70%カベルネ フラン、15%グロロー、15%ガメイ。通常の赤ワインよりも1週間程度早く収穫し、野性酵母のみで発酵。発酵時に発生する二酸化炭素を閉じ込め、そのガスをワイン内に取り込むことで発泡を得ている。酸化防止剤無添加。

Pinot Gris "Lerchenberg"
ピノ グリ レルシェンベルグ 2017

Marc Kreydenweiss / マルク クライデンヴァイス

300 年以上の歴史を誇る造り手だが、ビオディナミの導入や、ローヌ地方への進出、長期マセラシオンやアンフォラにも挑戦している。本拠地はライン川下流、バ・ラン地区のアンドロウで 13ha。バ・ランの優良畑はほぼ全てアンドロウ周辺に位置している。  現当主は 13 代目「マルク・クライデンヴァイス」だが、 1990 年から加わった息子達がほぼ引きいでいる。兄「マンフレッド」がローヌ。弟 「アントワンヌ」がアルザスを担当している。

1984年より畑毎の個性を際立たせることを目的に有機栽培を導入し、更に、収量を半分程度、40hl/ha 以下にまで落とした。1989 年にはアルザスで初めてビオディナミを導入、畑ではビオディナミ調剤と独自のホメオパシーのみで病気、害虫に対応している。またできる限り,周囲の森を残し、自然とブドウ樹を共存させている。

Pinot Gris “Lerchenberg” ピノ グリ レルシェンベルグ 2017

メンヒルベルグの隣にある緩やかな傾斜部で南西向き。土壌はシストと粘土質で構成され、この土壌がより完熟感を感じさせるピノ・グリを育ててくれる。一方で上品な酸と綺麗さは失わないので理 想的なガストロノミーワインと言える。ステンレスタンクで発酵。100年使っているフードルで澱と共に1 0ヶ月熟成させる。

Les Chemins Blanc
レ シュマン ブラン

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Chateau La Baronne / シャトー ラ バロンヌ
Anne & Jean Lignères / アンヌ&ジャン リネル

『シャトーブドウ・ラ・バロンヌ』の畑は、森に囲まれた荒地で自然と共存している。地中海式気候と大西洋式気候の2つの影響を受ける地域で、近くにそびえるのは石灰岩で形成された標高600mのアラリック山。『地中海からくる暖風はアラリック山を越える時に冷やされ、ブドウ畑に吹き下ろす。この強風が気温を下げ、湿気を取り除く。 年間を通じて強い北風が吹く、ブドウ樹は風に耐えき れずに南側に倒れるように斜めに伸びている 。またアラリック山の石灰質土壌は柔らかいので雨を吸い蓄える。これが乾燥による水不足からブドウ樹を 守ってくれる。

『堆肥はで3年かけて手造り。501調剤も畑に埋 めて熟成させる。そしてアンフォラも地元の粘土で 作成している』 ワイナリーも土地の石と木で造られていて、接着剤 等の薬品は使われていない

Les Chemins Blanc / レ シュマン ブラン

75%グルナッシュ・ブラン、1 3%ヴェルメンティーノ、1 2%ルーサンヌ。アラリック山の麓の畑で地域はコルビエールテラス状になっていて石灰、砂利を多く含む粘土質土壌。樹齢は約4 5年。除梗後、空気 圧でプレスしてステンレスタンク内で野生酵母のみで発酵。そのまま4ヶ月間タンク内でシュール・リー熟成。ノン・フィルター。

Régnié "Grains et Granit"
レニエ 2016

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Charly Thévenet / シャルリー テヴネ

『シャルーリー テヴネ』は父親である『ジャン ポール 』と働きながら、ワイン造りをぶ。 父親以外のワイン造りも学ぶ為に、ブルゴーニュ、ロワール、イタリア、そしてお隣のマルセル ラピエールで働き、 2007 年、遂に自分のワイナリーを立ち上げた。 スタート時に取得したレニエは、花崗岩の上を砂質が覆っていて、標高は 250m ながら南東を向いていて、フレッシュで軽やか、そして芳香に優れ上品さがある。花崗岩層まで根を伸ばせばミネラルをしっかり吸収し、繊細で伸びのあるワインに仕上がる。

Régnié “Grains et Granit” / レニエ 2016 ガメイ100%

所有する 2 つの畑は 1932 年と 1946 年に植えられた平均樹齢 80 年の区画で合わせて 3ha。砂質と酸化した鉄を含むピンクの花崗岩が多く含まれている。それぞれの区画毎に発酵、熟成。古バリックで1年熟成してからアッサンブラージュすることで複雑味を得ている。発酵は全房でセミ マセラシオン カルボニック。野生酵母のみ。ノンフィルター。瓶詰め時に極少量の酸化防止剤添加。