2021年6月にお届けしたワイン

Monthly Selection2021年6月にお届けしたワイン

Petillant Naturel
ペティアン ナチュレル 2019

La Grange De L'oncle Charles / ラ グランジュ デ ロンクル シャルル


当主のジェロームは、ワイン愛好家であった祖父の影響を強く受け、ワイン造りを志すようになる。ワイン学校で栽培・醸造過程を経て2014年に生家に戻りワイナリーを立ち上げる。2017年には、同級生だったヤン・ビュリーが共同経営者になった。

土地の個性が強く出るワイン造りを目標に、ビオディナミ栽培を選択。馬などの動物や自然の力を借りて、ほとんどの時間を畑作業に費やす日々だ。「テロワールは品種を凌駕する」という言葉を強く信じ、造り出すワインには品種をエチケットに記載せず、アッサンブラージュにより土地ごと、区画ごとに醸造。従来のアルザスワインとは異なるアプローチでワインをリリースしている。

Petillant Naturel ペティアン ナチュレル 2019

品種:オーセロワ
1.8気圧と穏やかで長時間プレスにより果皮のエキス分がしっかりと抽出された味わい。100%手除梗、全房プヌマティックプレスにて8時間のプレス。
フィルターなし。残糖20g/Lのタイミングで瓶詰、5ヵ月後にデゴルジュマン。
冷蔵庫温度で飲み始めるのがおススメ。ピンチョスや、ニース風サラダなどの具沢山サラダに合います。

Vin de France Rosé
ヴァン ド フランス ロゼ 2019

Marcel Richaud / マルセル リショー

コート ド ローヌ地方のナチュラルワインのレジェンドの一人、マルセル リショーは1974 年からワイン造りをスタート。1990 年代初めには、南部ローヌ最上の造り手としての地位を築いた。クオリティの向上をさぐり続けた結果、1995 年前後からナチュラルワイン造りを始めた。1997年に醸造技術者のヤン・ロエルと出会い意気投合し、ともに仕事をするようになる。「酸化防止剤非使用」の醸造法を学んだヤンの勧めで、全く酸化防止剤を使用せずビン詰めするキュヴェもリリースした。
現在は、娘のクレールが中心となり、ドメーヌを盛り上げている。

Vin de France Rosé / ヴァン ド フランス ロゼ 2019

品種:グルナッシュ30%、カリニャン28%、ムールヴェードル24%、シラー18%(ダイレクトプレス)フランボワーズやバラのような香りが漂いとても華やか。 ジューシーな果実が広がりフレッシュ。ブドウに含まれるフルーツ感を最大限にひきだすために冷却醸しを行い、ゆっくりとより繊細なアロマが引き出されています。

冷蔵庫温度で飲み始めるのがおススメ。生ハムなどの肉類の前菜類や、グリルした鶏肉や豚肉と相性が◎

Brouilly La Crois des Rameaux
ブルイィ ラ クロ デ ラモー2016

Jean-Claude LAPALU / ジャン クロード ラパリュ

ボージョレ地方のナチュラルワインの創始者は『マルセル ラピエール』。マルセルの周りには多くの人が集まっていたが、彼の没後、その面倒見の良さで、造り手の信頼を集めているがジャン クロード ラパリュだ。

ジャン クロードとの出会いは2003年、リヨンのワインショップで働いていた時…そう、僕にとっては、フランスで出会った初めての『ヴィニュロン』。日々の畑仕事で鍛え抜かれた、キン肉マン的な感じで、『体がゴツイなぁ~』という印象を持ったことを覚えていて、とてもシャイな性格が意外だった。何度かカーヴを訪ねたが、年を追うごとに、ワインの進化に驚かされた。

ジャン クロードの畑は、昔火山だったため火山性の花崗岩が多い地層。そこから生まれるパワフルなブドウが収穫できるので、それを活かし、ガメイでボルドーのような濃縮されたワインを造っていた。現在は、醸造中に温度調整を施し、強さの中にしなやかさを与える方向になっている。近年では、アンフォラを使用したり、『ボージョレブラン』を造ったり、様々な試みをしている。

BrouillyLa Croix des Rameaux 2016 ラ・クロワ・デ・ラモー

収量:30 hl/ha 樹齢:5年~80年(9回植え替えをしているので、ブドウ樹齢が様々) 土壌:花崗岩と砂質 醸造:コンクリートタンクで醸造20%除梗+ 80%全房21日間の醸し期間 10年樽で10ヶ月間の熟成
ブルゴーニュ型のグラスで飲むのがおススメ!12℃前後から飲み始め、その後は室温でキープ。程よい熟成をしているので、ゆっくり楽しめるワインですよ!豚肉の赤ワインやプラム煮込、ソーセージのブドウ煮などと相性が◎

Cheverny Rouge
シュヴェルニー ルージュ 2019

Hervé Villemade / エルヴェ ヴィルマード

ドメーヌドゥムーランは1939年にその礎が築かれた。当初は野菜農家だったが、
1962年よりブドウ栽培を始め、1976年より自社で瓶詰めを行うようになった。

現在の当主、エルヴェ ヴィルマードは、アンボアーズの醸造学校を卒業し、
実家の家業を継ぐことになった。エルヴェは、ブロワ城のすぐ南に位置する
シュヴェルニーと近隣の3つ村に25haの畑を所有していて有機栽培を実践。
全て手摘みで収獲し、畑で選果作業を行う。発酵は野生酵母で行い、醸造中は
酸化防止剤や補糖などの添加物は使用しない。

キュヴェによっては樽を使った熟成をさせる。アロマに溢れた、土地の風味が
最大限に生かされたピュアなワイン造りをしている。

Cheverny Rouge シュヴェルニー ルージュ 2019

ALC 14,5% 樹齢12~42年、石灰粘土土壌、石英(珪石)の混合
土壌Pinot noir 60 % – Gamay 40 %  25 hl/ha 醸造は約15日間の
マセラション(補糖なし) 木樽の発酵層で全房発酵。
ガメイはフレッシュさと赤い果実感を与えるピノノワールは、口当たりの
滑らかさやバランスそして燻したような要素を加える合わせることで、
プルーンやブラックベリーなどのニュアンスがでる 瓶詰め2020年3月
グラスはブルゴーニュ型ので、10℃前後で飲み始め、その後は室温でキープしながら飲むのがおススメ。ポークリエットや鴨フィレのスモークなどのシャルキュトリや、すき焼きとも相性が◎