8月にお届けするワイン

Monthly Selection8月にお届けするワイン

Bulle Nature
Non Degorgement
ビュル ナチュール 
ノン デゴルジュモン

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Les grandes vignes
レ グラン ヴィーニュ

17世紀から代々土地を引き継いできた現当主のジャン=フランソワ ヴァイランは、シュナン ブラン、シャルドネ、ピノードニス、カベルネ フラン、グロロー等をメインに栽培、2008年からビオディナミに転換した。きっかけは同じアンジュー地方でビオディナミの大家として君臨しているマルク アンジェリ。彼のワインに触れていくことで、『よりワインの本質に触れる様なワインを造って行かなければならない』、『その為にはブドウをより健全にしていく必要があり、それに最も適したアプローチがビオディナミ』と感じたという。

ワインは基本的に酸化防止剤無添加で瓶詰めされているが、よくあるサン スフル有りきのワイン造りではなく、その時にワインが持つエネルギーや状態、ヴィンテージに応じて、必要があれば酸化防止剤は微量なら入れる事も躊躇わない柔軟な考えを持つ。

Bulle Nature Non Degorgement / ビュル ナチュール “ノン デゴルジュモン” 

品種:シュナンブラン40%、グロローグリ40%、カベルネ フラン20%(ペティヤン ナチュール)

土壌:粘土・砕けた貝殻、片麻岩石

暑い夏に涼を与える1本!白濁した濃い乳白色の外観。ガス圧が強いので抜栓時にはよく冷やす。白い花や洋梨の様な可憐でエレガントな香りが拡がりつつ、引き締まった感じが強くドライな仕上がりで旨味もジワジワと感じられます。レモンやライムを絞って食べるような料理にある。 鮎やカマスなどの塩焼きなどと合わせて◎冷蔵庫温度から飲みはじめ、その後飲みきりの場合は室温でもOKです!

 

Tri Martolod
トリ マルトロード

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Dom. la Ségnéslier
ラ セネシャリエール
Marc Pesnot
マーク ペノ

1890年代から続くラ セネシャリエールの4代目マルク ペノは、ワイン造りに情熱を傾ける余りに経営に無頓着で、ついに倒産してしまうが、日本の会社がバックアップし現在会社を再建中だ。マルクがまだ駈け出しだった頃、他の国々の白ワインの中に、自分たちのワインも交ぜて地元の仲間と目隠しで試飲した結果、自分たちの造るミュスカデの評価が最も低く、その味わいの酸っぱさ、薄っぺらさに驚愕。『自分たちは、なんて酸っぱくて不味いワイン を造っていたんだろう』 と思った。その後、美味しいワインを造ると評判の造り手達と交流を図り、マルセル ラピエール、フィリップ パカレなど、後に世界的に有名になる自然派の先駆けとなった造手達から触発され様々な試みを行うようになった。

Tri Martolod /トリ マルトロード 

品種:ムロン ド ブルゴーニュ(ミュスカデ)

ブルターニュ語で「3艇の帆船」と名付けられたトリ マルトロードは、中世からの港湾都市であるナントのお膝元であるという事に因み名付けられた。抜栓直後の味わいは比較的平坦、時間の経過とともに香り味わい共に一気に開き、林檎の蜜の部分や花梨、濃縮させた柚子、フレッシュなハーブのニュアンスが湧き出てくる。抜栓後2日目以降は香りや味わい共に更に開き、林檎や花梨に加え硬い洋梨のニュアンスが丸みを帯びて感じられる。

冷蔵庫温度から飲み始めその後は室温でもOKです。米酢のような酸味もあるので、蟹のボイルや、〆た魚介類、お寿司などと◎

Métisse
メティリズ 2019

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Maxime Magnon
マキシム マニョン

 今月のピックアップワイン※オンラインテースティング会で使います

古都カルカッソンヌと歴史の街ナルボンの中間にあるデュルバン=コルビエール村、にマキシム マニョンは本拠地を構えている。ディジョンの醸造学校で学んだ後、シャンパーニュのアンセロム セロス、コルナスのティエリー アルマン、ラングドックのレオン バラル、ボジョレーのジャン フォワイヤールと各地の一流生産者の元で修業を重ねたのち、ドメーヌ マリア フィタで、自身初の醸造責任者となる。コルビエールには樹齢100年以上のブドウ樹が何年も放置された畑が沢山あり、一念発起し畑とカーヴを購入。2002年に長年の夢を叶え、自身のドメーヌを持つことに。この畑は、フィトゥーの南側に位置するオート コルビエールと呼ばれるエリアで、シスト土壌と表面に石灰に覆われた恵まれた土地で、標高も高く、南でありながらエレガントなワインが出来る素晴らしいテロワールを持っている。

VdF Métisse  ヴァン ド フランス メティゼ 2019  

品種:カリニャン、グルナッシュ ノワール、サンソー、グルナッシュ ブラン

淡いサーモンピンクの外観。非常にフレッシュでキレのある赤系ベリーの香りが立ち上り、アセロラ、ザクロの様な小気味良いフレッシュな香りに心が踊る。時間の経過とともにに薔薇の様な集中したフローラルさも感じられるようになる。味わいは、複雑な果実のニュアンスがありながら、美しいミネラルを感る。冷蔵庫温度から飲みはじめ抜栓2日目から、本来の味が出てくるので、開けてすぐに飲みたい場合はキャラフェに移すなど、空気を入れ酸化を促進させるのがおススメ。グラスは大きいものが有ればそれを。夏野菜のグリル、魚介や鶏肉のパエリアと◎

Une Tranche ”Made in Chénas" 2016
ユヌ トランシュ メード イン シェナ

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Philippe Jambon
フィリップ ジャンボン

スイスの名門レストラン「ジラルデ」でソムリエをしていたフィリップは、マルゴーやラフィットといったグラン ヴァンを頻繁に口にし、それらこそが最高のワインであると考えていた。しかし、この頃の彼の同僚であった料理人パスカル・サンタイエや、同じくソムリエで現在はロワール地方でワイン造りをしているティエリー・ネリソンなどと、ボージョレ地区のマルセル・ラピエールやローヌ地方のドメーヌ・グラムノンのワインを飲んだことをきっかけに、自然なワインの素晴らしさに開眼したという。その後、リヨンの小さなビストロ(パスカル・ サンタイエが開いたビストロ)に移り、ダール・エ・リボを始めとする様々な自然なワインの造り手達と、深く付き合う中で、彼自身も『このようなワインを造ってみたい』という想いが強くなり、1997年、ボージョレの北に、南向き斜面の樹齢の高い畑を手に入れ、自身のワインを造り始めることになる。当初、手に入れた畑は僅か1haで、畑仕事や醸造に必要な器具を満足に用意することもできず、醸造所やセラーですら自宅の物置を改造してなんとかワインを造っていたという状況だった。

VDF Une Tranche ”Made in Chénas” 2016 

ユヌ トランシュ ”メード イン シェナ” 品種:ガメイ

淡く少々濁った外観で、ピシッと1本筋の通った酸とスミレの様な香りを主体に、赤い小粒のベリー系果実の香りが徐々に立ち上ってくる感じが堪らなく心地良いワインです。味わいは、重心の低い落ち着きのある果実味と同時にジワジワと立ち昇って来る旨味が両立しており、グラスの中で徐々に開かせると全体のバランスが整い球体のような丸みを帯びてくる。生ハム、ミートパテなどのシャルキュトリーと◎ 10℃前後から飲みはじめて、グラスは大き目のものを