9月のワインセレクション!!!

Monthly Selection9月のワインセレクション!!!

Clot de L'Origine
クロ ド ロリジンヌ

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Le Petit Barriot, Vin de France Blanc 2021
ル プティ バリオ ブラン

プロヴァンス地方のバンドールで生まれた『マルク バリオ』は、ワイン造りの夢を実現する為に
ボジョレーでワイン造りを学び、ボルドー、アメリカ、オーストラリアで修行を積む
アルザスで出会った自然農法実践への熱い想いが膨らみ、2004年にルーションの内陸部
モーリー地区に条件の見合う畑を見つけ移り住んだ

カタルーニャ人に忘れられてきたこの地では、樹齢100年を超えるマカブーや樹齢50年の
カリニャンなどが残り、昔ながらの混植の区画もある
化学肥料や除草剤を一切使用しない畑にはマルクが「ナチュラルな植物肥料」と呼ぶ
雑草やカモミールなどが生育し、雨で土砂が流れにくくするため土中に根を張ったり
畑を耕してくれるミミズの成育を促したり、結実を早めるミツバチが集まったりと
畑を取り巻く生態系にメリットを与えている

品種とポテンシャルによってタンクと樽を使い分け、より新鮮さを保つ醸造に重きをおき
SO2は最低限の添加に抑えている

現在ではモーリー、エスタジェルなど4つの村に17区画、計11haの畑でビオディナミの要素を取り入れた
有機栽培を実践している
土壌は、雲母・青灰色・赤褐色・茶・白などのシスト土壌や水晶などで構成され、標高150 ~ 450mの
高地であるためフレッシュさを残しつつゆっくりと熟し、東から北向きの斜面で育つブドウには
引き立った酸味が感じられる

2017年より『ブラン ド ノワール(黒ブドウから白ワインを造ること』にトライしており
自分が思い描くルーションのテロワールを表現するためにチャレンジすることを厭わない造り手だ 

Le Petit Barriot, Vin de France Blanc 2021
ル プティ バリオ ブラン

標高400mの畑で収穫したシラー90%、メルロー10%のブラン ド ノワール
かなりシャープな酸味を伴ったワインで、フランスの最南端に位置する産地で造らているとは想像できない
かぼすやライムなどの青い柑橘類と一緒に食べる、お魚のカルパッチョや焼き魚、アボガドと魚介のサラダなどと◎
※飲まれる前日に栓を抜いて、栓をせずに冷蔵庫でよく冷やしておくと柔らかさも増して来ますよ!

Heliocentric 
ヘリオセントリック

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Same River Twice Vin de France Rosé 2021
セイム リバー トゥワイス ロゼ

2019年設立のヘリオセントリックワインは、南ローヌに作られた小さなネゴシアン(酒商)で
ジェームス氏と中川彰子氏が設立

彼らは約20年間、伝統的なワインの造り手や、有機栽培を実践する南ローヌ地方、カタルーニャ
オーストラリアなどの自然なワインをエージェント&インポーターとして、日本にワインを紹介していて
とても高い評価を得ていた
そして今でも造り手達のワインをエージェントとして各国にワインを紹介し続けている
『オーガニックでナチュラル、クラシックでありながら、品種と土地の個性をしっかり感じ
かつフレッシュで毎日飲めるワイン造り』を目指している

Same River Twice Vin de France Rosé 2021
セイム リバー トゥワイス ロゼ

土壌:粘土石灰岩・小石土壌 品種:クレレット88% グルナッシュ 12% 樹齢40~100年
9月中旬収穫/空気圧式圧搾したクレレットのプレスジュースをステンレスタンクに入れ、
ここへ全房のままのグルナッシュを入れ14日間醸し・発酵(マロラクティック発酵あり)
セメントタンクで4 ヶ月間熟成 無濾過・無清澄/瓶詰め:2021年1月19日

淡いサーモンピンク色の外観、リンゴやさくらんぼ、摘みたてアプリコットの香り
スッキリとしたアタックにドライでほのかな赤いフルーツの果実味が拡がり
タンニンと清涼感が心地よくアフターに残る

タンニンやスパイシィ―さもあるので、生ハム、サラミ類や、タイムやローズマリーなどの
ハーブ類と一緒にローストした豚肉や鶏肉などと◎
キリリと冷やしてお飲み頂くとよいと思います!

Thierry Diaz
ティエリー ディアツ

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Machu Picchu2018
マチュピチュ

1970年バニュルスに近いアルジュレスという町に生まれたティエリー ディアツ
父が5~6haの畑を所有していた栽培家だったがブドウを全量農業組合に売っていた
父が2000年に亡くなり、畑を彼が相続したが、自分で栽培を始めると協同組合の仕事に
疑問を持ち始めるようになった
そんな時に立ち寄ったコスタリカで、農業の原点を見て、「自分の畑もこうしたい!」
と思い帰国、自分の畑をコスタリカのように自然に忠実に耕したいと、無農薬に切り替えていき
いつしか自分のブドウでワインを造りたいと思うようになる

Machu Picchu2018
マチュピチュ

グルナッシュノワール グルナッシュグリ グルナッシュブラン(手摘み/平均80年)
収穫 除梗後、ステンレスタンクで12日間醸し、垂直式圧搾機でプレス 10hlのステンレスタンクで
15日間発酵(マロラクティック発酵あり)そのまま6ヶ月間熟成/無濾過・無清澄/瓶詰め:2019年3月
粘性しっかり、ブラウンの入ったガーネット色、華やかなフローラル香、梅やスミレ、ザクロのアロマ
上品な酸味と立体的なエキス感じわじわと拡がる柔らかなタンニンが奥行きを感じさせる

10℃前後で飲み始め、その後は室温でキープ、大き目のグラスが◎ 少し熟成感が出てきているので
これから出てくる秋の食材と合わせると◎
鹿や鴨のロースト、牛肉の赤ワイン煮込み、キノコのフリカッセなど、土感を楽しむお料理との相性はバッチリですよ☆彡

Eric Bordelet 
エリック ボルドレ

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Sidre Brut Tendres
シードル ブリュット タンドレス

1980年代に3ッ星グランメゾン「アルページュ」でソムリエを務めていた『エリック ボルドレ』は
父親の体調不良もあり、かねてから興味を持っていた実家のリンゴ農園を引き継ぐことを決めた

1992 年、ノルマンディの実家に戻り、シードルとポワール造りを開始。醸造を学んだ経験は無く
父親と友人のワイン生産者から教えてもらいながらのスタートだった

当時のシードルは単純でビールの代わりに喉を潤すもの、毎日の食卓にある水と変わらない
存在であったのだそう。 醸造所は17世紀からの歴史的建物シャトー ド オートヴィルで
そのまわりに約15haの農園が広がっている

最も古い区画の樹齢は50年以上。ほとんどの畑は1992年以降に植えた、又は接木したもので、
ようやく良い状態になりつつある。土壌は5億万年前の先カンブリア時代に由来する古い土壌で
片岩を含む沈泥土壌で、ブドウ栽培には向かないがリンゴには理想的だ

2005年から全ての畑はビオディナミが導入された。ワインと同じように健康でその土地の個性を
反映させたリンゴを収穫することでしか本物のシードルは完成しないとの考えだ

Sidre Brut Tendres 5.5%
シードル ブリュット タンドレス

収穫は10月後半から11月。通常より遅い収穫だが、古来種は熟すのが遅いのと、
完熟に拘るエリックならではの収穫方法に理由がある
それは『自然に樹から落ちるのを待つ・落ちたリンゴを拾って収穫する・リンゴ樹が
完熟を判断した時に自分でリンゴを落とす樹が完熟を知っている』という

リンゴの品種は25種あるが大きく3つのタイプに分けられる。「甘み」が特徴の品種
「酸味」が特徴の品種。そして、「苦味」が特徴の品種『リンゴは葡萄のように1品種では
複雑味を作れない。3種の甘み、酸味、苦味の品種をブレンドする ことでバランスする』
食用のリンゴの1/4程度の小粒なリンゴで果皮が厚く、ポリフェノールは食用品種の3倍以上
苦味系品種は食べられないほどに苦く酸味品種も強烈なリンゴ酸を含んでいる

『古い年代の沈泥土壌はミネラルを含み、古いリンゴ樹はミネラルを吸い上げる力がブドウ樹同様にある
シードルは骨格を得る』エリックのシードルが飽きずに飲み続けられるのは甘みだけでない苦味、
酸味、そしてミネラルが感じられるからなのではないだろうか。琥珀色でとても強いアロマが特徴的
気軽に飲めるタイプだが苦味も酸味もあるので飲み飽きしない

冷蔵庫でよく冷やして、白ワイングラスで。アルコールが6.5%、短い醸しなので飲みやすく食前酒に最適
リンゴと根セロリ、カマンベールのサラダ、豚のロースト、りんご、イモ、栗、カボチャなどを使ったデザート類とも◎