Selection Oct 2023

Monthly SelectionSelection Oct 2023

Château La Baronne シャトー ラ バロンヌ
11400 Fontcouverte フォンクーヴェルト

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Vermentino 2020
ヴェルメンティーノ

今月のピックアップワイン 10月29日(日)オンラインテースティング会で使用ワインです。

『シャトー ラ バロンヌ』の畑は、森に囲まれた荒地で自然と共存している。地中海式気候と大西洋式気候の2つの影響を受ける地域で、近くにそびえるのは石灰岩で形成された標高600mのアラリック山。『地中海からくる暖風はアラリック山を越える時に冷やされ、ブドウ畑に吹き下ろす。この強風が気温を下げ、湿気を取り除く。年間を通じて強い北風が吹く、ブドウ樹は風に耐えき れずに南側に倒れるように斜めに伸びている。またアラリック山の石灰質土壌は柔らかいので雨を吸い蓄える。これが乾燥による水不足からブドウ樹を守ってくれる。『堆肥はで3年かけて手造り。501調剤も畑に埋めて熟成させる。そしてアンフォラも地元の粘土で作成している』ワイナリーも土地の石と木で造られていて、接着剤等の薬品は使われていない。

Vermentino 2020
ヴェルメンティーノ 

品種:ヴェルメンテーノ 樹齢25年の畑で川が運んだ砂利と砂質が粘土に混じった堆積土壌。
除梗後、空気圧で優しくプレスしてステンレスタンクとセラミック製の容器で発酵。野生酵母のみ。
熟成はセラミックの卵型ウッフで6ヶ月間熟成。ノン・フィルター。

『ボリューム感』と『ドライ』という、真逆の性質がワインに混在している珍しいワイン。バランスが取れていて、
多種多様なお料理と合わせやすい万能ワイン。白身魚のグリルや、油脂が多めのお料理、酢橘やレモンなど、
柑橘をかけて食べる料理、地中海料理と合わせると、至福な時間が過ごせると思います。
8℃ぐらいから飲み始め、その後は室温でOK。グラスはブルゴーニュ型が〇

Lois MAGNIN ルイ マニャン
73800 Arbinアルバン

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ARBIN La brova 2015
アルバン ラ ブラヴァ

アルプス山脈の麓に位置するアルバン村の「ルイ・マニャン」は、マシフ・デボージュとシャルトルーズ自然保護区に囲まれたドメーヌ。
家族経営で、3代目のルイ・マニャンと妻のベアトリーチェが栽培と醸造を手掛けています。所有畑は6.5ヘクタールあり、
モンドゥーズ種が60%、ベルジュロン(ルーサンヌ)が30%、残りがアルテス(ルーセット)とガメイです。
彼らはビオディナミ農法に徹底的に取り組み、自然の影響を受けつつ、繊細で洗練されたワインを生み出しています。
アルバン村のテロワールと品種に精通した彼らの手によって、サヴォワのグランヴァンが生まれています。

ARBIN La brova 2015
アルバン ラ ブラヴァ

品種:モンドゥーズ アルバン村の粘土石灰質土壌の畑から造られる。色合いの中に若干退色が見える。
樽由来の木の香り、赤いベリー系、ベジタル香も感じる。スムーズな口当たりで香りから連想されるのと同じような木の風味、
ベリー的な果実感、2015年といういいヴィンテージらしく、まとまりと複雑さがあり余韻が長い。
14℃程度から飲み始め、その後は室温でキープ。とても良い熟成をしているので、あと数年寝かしてもよい。

レストランで食するような料理になってしまうが、鳩、鴨、鹿肉のロースト、キノコのフリカッセなど、滋味のある食材やお料理と合わせると◎ とてもいいワインですよ!

【モンドゥーズ】という品種は、サヴォワ地方でしか主に栽培されていない。また、若いうちはかなりタンニンが強いブドウ品種で、ワインの価格も他の生産地に比べると高い傾向があります。お店としては若いモンドゥーズを買って寝かせて頃合いを見て提供できればいいですが、昨今、星付きレストランでしかそんなことはできないので、ソムリエの我々としては、いいワインと分かっていても、すぐに使えそうな他のエリアのワインを選んでしまいます。今回はバックヴィンテージが輸入されて来たので、ご紹介ができました!

Famille Sarlataファミーユ スカルラタ
30250 Souvignargues スヴィナルグ

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Carré du Loup 2020
キャレ デュ ルー  

ファミーユ スカルラタは、フランスのセヴェンヌ山脈の麓、スヴィニャルグに位置する家族経営のワイナリーで、2012年に設立されました。ワイナリーは、テロワール、ブドウ品種、そしてノウハウの共生を大切にし、ナチュラルワインを造っています。当主のギエム・スカルラタは、両親がワイン愛好家であり、彼の情熱はナチュラルワイン造りに向かいました。彼は学校でブドウ栽培、醸造学、ワイン・トレードを学び、さまざまなドメーヌで経験を積んだ後、自分のワイン造りを始めました。

スカルラタの畑は独特の涼しい風が吹くため、南の地方ですがワインの生産に適しています。化学物質や除草剤を使用せず、土壌の生物学的活性を維持。醸造過程では、添加物を一切使用せず、天然酵母で醸造し、濾過や清澄を行いませんが、必要に応じて少量のSO2を添加しています。

Carré du Loup
キャレ デュ ルー 2020 

品種:サンソー80%、グルナッシュ20% 砂利を含んだ粘土石灰質。この区画から、ピック サン ルー山が見渡せるのでこのワイン名になった。品種ごとに収穫後、全房にてセミ マセラシオン カルボニック法で醸造。プレス後はステンレスタンクにて6か月間の熟成。無清澄、軽濾過、SO2は熟成中に2g使用。太陽の恵みを感じるワイン。ブラックベリーやカシスなどの黒系ベリーやクローブ、黒コショウなどのスパイス香、若干のベジタルなニュアンスも。甘味を伴った黒果味と程よいタンニンが心地よいワイン。

14℃程度から飲み始め、その後室温でOK。ブルゴーニュ型のグラスが◎ クスクス、スパイスカレー、鶏の香草パン粉焼きなどや、ディーツ、ナッツ、チョコレートとも◎