Wine selection Mars 2004

Monthly SelectionWine selection Mars 2004

Château Cambon
シャトー カンボン

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 Pet‘Nat Gamay
ペットナット ガメイ

故マルセル ラピエールの奥様、『マリー ラピエール』とマルセルの幼馴染である『ジャン クロード シャヌデ』が共同でオーナーを務める
シャトー カンボンの畑は、モルゴン村の南東、ベルヴィルの街に近いAOCボージョレ地区の平坦なエリアに位置している。
このエリアはモルゴンに比べて飲みやすく親しみやすい、フレッシュな果実味あふれるワインが造られる。
マルセル亡き後、シャトー カンボンをシャヌデと一緒に盛り上げてきたマリー達だが、そろそろ引退という話が 数年前から出ていて、
後継者選びをしていたが、昨年の春、ようやく決定。アレクサンドラ イワスイラに引き継がれた。

 Pet‘Nat Gamay
ペットナット ガメイ

自分達の遊びで時々造っていたペットナット。ガメイの可愛らしい香と「緩くて」「楽な」味わいが癖になる。結局、遊びのワインを少しだけ、
昔からのお客さん向けに少しだけボトリングするようになった。ブドウ畑はベルヴィルとモルゴン間の区画(ピゼイの前)を使用。
ここは 1970 年に植樹された区画で砂地なのでガメイは香高く、果実の柔らかさが前面に出る。
8 月 26 日に収穫してダイレクトプレス。この時に少しだけ色素が出てロゼになる。

これからの時季にピッタリ!ピクニックにでも持っていきたくなるようなワイン。バケットにハムやチーズを挟んだサンドイッチ、
ゲソヤタコのから揚げ、シャリュキュトリ類と◎キリッと冷やして白ワイングラスが◎
たぶん1本すぐカラにになってしまうと思います!

Laurent Lebled
ローラン ルブレ

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 Ça c'est bon!
サ セ ボン! 2020

 

 ソミュール シャンピニ出身の『ローラン ルブレ』は、木材の輸出・卸会社を経営していたが、自然を感じながら物を作る仕事をやりたくなり、
2010年7月ワイン造りをスタートし、家族との時間や自分を大切にする生き方に方に変えた。
友人のセバスチャン ボビネやベルナール ポントニエなどが、ナチュラルワインを造っていて、以前から彼らのワインを飲んでいたことも大きく影響する。
蔵はソミュールとシノン、そしてブルグイユという、ロワールの銘醸赤ワイン産地の中間に位置する「サヴィニー アン ヴェロン村」にある。
栽培面積は2,2ha。環境を大切に地中の生態系も含めた自然全てが健全であることが何よりも大事と考えて、その畑で自分が精一杯育てた、
ブドウを使うことで、この蔵独特の一風変わったマセラシオン カルボニック(炭酸ガス浸漬方法)が可能になる。

今月のワインオンラインワインテースティングで試飲します

 Ça c’est bon!
サ セ ボン! 2020

ガメイ100% 飲み心地を追求した旨みをじんわり感じる赤ワイン。ほんのり淡い色合いでフランボワーズ、さくらんぼのスピリッツ(キルシュ)など
赤い果実の香り。リリース当時は還元もあったが、いまは果実味、酸とのバランスも取れて飲み頃を迎えている。
10℃前後から飲み始め、飲み切る場合はその後室温に。グラスはブルゴーニュ型が◎ 赤キャベツや野菜のピクルス、
クリュディテ(クスクスのサラダ)などの前菜や、鶏のポワレやコンフィ、青椒肉絲など白身肉と野菜の炒め物など色々合わせて◎

Cyrille Vuillod
シリル ヴイエ

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Morgonflé
モルゴンフレ2018

La Dernière Goutte ラ・デルニエル・グット (=最後の一滴)

2009年にブルイィ村のジャン・クロード・ラパリュに出会い影響を受けたシリルはナチュラルワインの世界に没入。
ファーストヴィンテージは2011年、いまではボジョレーを代表するラパリュで働きながら0.8haの畑からのスタート。
2013年に同じ広さの畑を追加取得し、その後も徐々に畑を拡大。栽培ではビオディナミ農法を用いて、人為的介入を最小限に抑えている。

Morgonflé
モルゴンフレ2018

モルゴンのガメイを26日間マセラシオンカルボニック、8か月熟成。ワインはアンフォラを使い醸造。
その後卵形セメントキューブで熟成させ無清澄で無濾過で瓶詰めされる。卵形容器での熟成は、
リー(澱と一緒の状態)熟成をすることでよりワインの深み、そして、テロワールとヴィンテージを最大限に引き出す目的で行われる。
Morgon(モルゴン)からMontgolfière(モンゴルフィエール)気球をイメージしている。

果実感のなかに熟成によってうまれた“うまみ”がタンニンと共に滑らかに感じ、まさにいま飲み頃を迎えている。
“うまみ×うまみ”的な感じで、薫香をつけた食材と合わせても面白い。シャルキュトリー系や若鶏の赤ワイン煮込や棒棒鶏など鶏肉の料理と相性が◎ 
酢酸的な酸も少しあるのでやや低めの10℃程度から飲み始めると、果実味の輪郭がはっきり出てくるのでおススメ。
その後は飲み切るようであれば室温でキープ。日をまたいで飲む場合は冷蔵庫で保存する。ブルゴーニュ型のグラス。